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お墓を石で造る理由
「お墓は石で造る」という日本人の背景には、神話と歴史があります。
なぜお墓は石なのでしょうか。日本最初のお墓が登場するのは、まだ日本の国が生まれたばかりの頃のお話。神話の世界までさかのぼります。 |
石舞台 |
イザナギとイザナミの話
日本最初の歴史書「古事記」に、お墓の源「千引石(ちびきいわ)」が登場します。全三巻のうち上巻の「神代巻」、イザナギの命(みこと)とイザナミの命(みこと)による国生みのお話の中です。二人は次々と日本の国土を生み、つづいて海や山、石や水・・・・それぞれをつかさどる三十五もの神々を生みます。しかし、火の神を生んだときイザナミの命は火傷を負って死んでしまいました。嘆き悲しんだイザナギの命は、死者の世界である「黄泉(よみ)の国」まで愛しい妻を訪ねていきます。ところが、代わり果てた妻の恐ろしい姿に驚いて一目散に逃げ出し、巨大な石で出口をふさいでしまいます。そして、その石を隔てて最後の別れの言葉を交わすのです。この石が「千引石」。お墓の源流です。
石の霊力
日本人は神話の時代から「石」には霊が宿ると考えてきました。八百万(やおよろず)の神々というように自然界のあらゆるものに神が宿ると信じられていますが、なかでも石に宿る霊力は特別なのです。日本人が古代からお墓を特別な霊が宿る「石」で造るのは、「石」の霊力を信じる伝統があるからなのです。
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